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IT業界の採用トレンド
2025.04.17
未経験・新卒向けIT面接とポートフォリオ対策
未経験や文系出身でも、ITエンジニアとしてのキャリアをスタートさせるチャンスは十分にあります。とはいえ、「ポートフォリオがないと内定は難しい?」「面接では何を聞かれる?」「どうやって学習をアピールすればいい?」など、不安を感じるのは当然のこと。本記事では、未経験・新卒からIT業界を目指す方に向けて、面接対策とポートフォリオ戦略を徹底解説します。採用担当者の視点を理解し、自分の強みを効果的に伝える方法を学んで、内定への一歩を踏み出しましょう。
【目次】
- 質問1:ITエンジニア面接での自己紹介・学生時代に力を入れたこと
- 質問2:なぜエンジニアを志望するのか(文系・未経験の場合)
- 質問3:入社後のエンジニアとしてのキャリアプラン・成長イメージ
- 質問4:自主的に取り組んだIT学習内容・ITポートフォリオ
ITエンジニア面接の流れと頻出質問:準備で差がつく!
エンジニア採用の面接は、一般的に「書類選考 → 一次面接 → 技術面接 → 最終面接」という流れで進行します。新卒やIT未経験者にとって、面接ではスキルそのものよりもポテンシャル・学習意欲・コミュニケーション力が重視されます。企業は「この人は育つか?現場に合うか?」という視点で見ています。よく聞かれる質問と、回答例をいくつかご紹介します。
質問1:ITエンジニア面接での自己紹介・学生時代に力を入れたこと
「◯◯大学◯◯学部の△△と申します。学生時代は、◯◯のアルバイトでリーダーを経験し、メンバーの育成やスケジュール管理に注力しました。この経験から、チームで成果を出す難しさと楽しさを学びました。」
質問2:なぜエンジニアを志望するのか(文系・未経験の場合)
「文系出身ですが、業務効率化に関心があり、独学でWebアプリを作るうちに開発の面白さに引き込まれました。将来的には、ビジネス視点も活かして、ユーザー課題を技術で解決できるエンジニアを目指しています。」
質問3:入社後のエンジニアとしてのキャリアプラン・成長イメージ
「まずは3年間でフロントエンド・バックエンド両方に触れ、開発全体の流れを理解することを目指します。将来的には技術力を深めつつ、チームリードや要件定義にも関われる人材になりたいです。」
質問4:自主的に取り組んだIT学習内容・ITポートフォリオ
「現在はUdemyでJavaScriptを学びながら、自作でTodo管理アプリを開発しています。GitHubにもコードを公開しており、ReactとFirebaseを活用しました。今後はチーム開発の経験も積みたいと考えています。」
ITエンジニアポートフォリオの作り方とポイント
ポートフォリオは、未経験の就活・転職活動において「自分の学習・実践の証明」として非常に効果的です。Webエンジニアを目指す場合、自作のWebアプリやLP、ブログサイトなどが定番です。技術スタックや工夫したポイント、GitHubのリポジトリを整理しておくと、面接官にも伝わりやすくなります。インフラ系を目指す場合は、以下のような構成がおすすめです:
- 自宅環境で構築した仮想サーバーの設計図
- AWSやGCPで行った構成・自動化スクリプト
- DockerやTerraformを使った環境構築のプロセス記録
いずれも「自分で考えて手を動かしたこと」が伝わる構成にするのがポイントです。QiitaやZennなどで発信しながらポートフォリオと紐づけるのも効果的です。
「ポートフォリオなし」でもITエンジニアとして通過するには?
結論から言えば、「ポートフォリオがなくても」内定を得ることは十分に可能です。特に新卒枠や未経験者向けのポテンシャル採用を行っている企業では、「現在のスキル」よりも「どれだけ学び、成長できるか」が重視されます。そのため、以下のようなポイントを押さえたアピールが重要です。
ポイント1:なぜエンジニアになりたいのか、熱意を明確に語る
例文:「もともと文系出身ですが、アルバイトで業務システムの使いづらさを感じたことがきっかけで、ITの力で仕組みを改善したいと思いました。そこでプログラミングを学び始め、コードを書く面白さや、技術で課題を解決できる魅力に惹かれ、エンジニアを志望するようになりました。」
ポイント2:自主的なプログラミング学習実績を具体的に伝える(Progate・UdemyなどでOK)
例文:「現在、ProgateとUdemyを使ってWeb開発の基礎を学んでいます。HTML/CSSとJavaScriptの基礎は一通り学習済みで、Reactにも取り組み始めています。毎日2時間以上の学習を続けており、学びの記録をNotionで管理しています。」
ポイント3:ITスキルのキャッチアップの速さや学習姿勢をアピール
例文:「大学時代、ゼミで新しいツールの導入役を任され、初見のソフトを短期間で習得しチームにレクチャーした経験があります。新しい技術にも積極的に対応できる柔軟性と吸収力には自信があります。」
ポイント4: ポートフォリオは「現在作成中」でも問題なし
未完成でも「学んでいることを言語化」し、どのように取り組んでいるかを伝えることが大切です。
- 例文:「現在、ReactとFirebaseを使った簡易チャットアプリのポートフォリオを作成中です。UIはFigmaで設計し、現在は非同期通信とログイン機能の実装に取り組んでいます。完成後はGitHubに公開し、次はチーム開発にチャレンジしたいと考えています。」
このように、ポートフォリオが完璧に仕上がっていなくても、「なぜエンジニアになりたいか」「何を学んできたか」「どう成長したいか」を具体的に語れることで、十分に評価されます。何よりも重要なのは、「伸びしろ」と「誠実な努力姿勢」を面接でしっかりと伝えること。未経験・文系でも、熱意と準備次第でしっかりとチャンスを掴めます!
Web系・インフラ系ITエンジニアの見せ方
ポートフォリオや面接対策は、目指す職種によって見せ方を工夫することが重要です。
- Webエンジニア(フロントエンド):UI/UXへのこだわり、Figmaなどのデザイン連携
- Webエンジニア(バックエンド):API設計、セキュリティへの配慮、DB設計
- インフラエンジニア:構成図、障害対応の模擬演習、可用性の考慮
- QAエンジニアやテストエンジニア:テストケースの設計力、テスト自動化の知識
自分の興味や適性とリンクさせて、志望職種に合った「伝え方」を意識しましょう。
今回のまとめ
未経験や新卒という立場であっても、企業は「将来の成長力」をしっかり評価してくれます。ポートフォリオがあれば強みになりますが、それがすべてではありません。自己学習の積み重ねや、面接での意欲的な姿勢、そして自分の言葉で語れるキャリアビジョンがあれば、必ずチャンスはつかめます。エンジニアとしての第一歩を踏み出すために、今日からできる準備を少しずつ始めてみましょう。小さな実践の積み重ねが、未来の大きな可能性につながります。