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2025.04.21
経験者エンジニア転職成功ガイド|職務経歴書・面接対策も解説
エンジニアとしてある程度の経験を積み、さらなるキャリアアップや働き方の見直しを目的に「転職」を検討する方が増えています。しかし、技術力や実績があっても、それを適切に伝えられなければ理想の企業には出会えません。この記事では、経験者エンジニア向けに、転職活動を成功させるための具体的な進め方を詳しく解説します。職務経歴書の書き方、志望動機の構成、面接での受け答えまで、実践的なノウハウを盛り込んでいますので、これから転職を始める方はぜひ参考にしてください。
【目次】
1.エンジニア転職における職務経歴書・履歴書の書き方の3つのコツ
エンジニア転職における職務経歴書・履歴書の書き方の3つのコツ
職務経歴書では、単なるスキルの羅列ではなく、「どう貢献したか」まで伝えることが重要です。以下のような構成を意識しましょう。
ITプロジェクト概要
- 「toC向けモバイルアプリの新規開発プロジェクトにバックエンドエンジニアとして参画」
- 「自社SaaSプロダクトの管理画面リニューアルプロジェクトにおいて、フロントエンドを中心に担当」
- 「業務システムのクラウド移行プロジェクトにインフラエンジニアとして参画し、移行設計と実施を担当」
ITプロジェクト担当業務とIT使用技術
- 「要件定義、API設計、DB設計、Node.js、AWS Lambda を用いたサーバーレス構成の実装」
- 「Figmaを用いたUI設計支援、React・TypeScriptによるフロント実装、Jestによるユニットテストの自動化」
- 「TerraformやCloudFormationによるIaC導入、ECS・RDS・S3などAWSサービスの構成管理と運用」
エンジニアとしての成果や工夫した点
- 「パフォーマンス改善により、レスポンスタイムを平均600ms→200msに短縮」
- 「CI/CDパイプラインを整備し、デプロイ作業を30分→5分に削減」
- 「技術選定フェーズでNext.jsの導入を提案・採用し、SEO対策と初期表示速度の向上に貢献」
経験者であれば、設計方針や技術選定の理由、チームリーダーとしてのマネジメント経験などもアピールポイントになります。また、履歴書では、保有資格(例:応用情報技術者、AWS認定ソリューションアーキテクト)、GitHubや技術ブログのURLも記載しておくと、技術的な関心の高さが伝わります。
エンジニア転職における志望動機でIT企業に響く3つのアピール方法
エンジニア経験者の転職では、「なぜその企業を選んだのか」「今後どう成長したいのか」が重視されます。志望動機の構成例は以下の通りです。
IT企業に興味を持った転職理由
- 「自社開発にこだわり、ユーザー視点で継続的なプロダクト改善に取り組んでいる点に魅力を感じました」
- 「エンジニアが主体的に技術選定やアーキテクチャ設計に関われる開発文化に惹かれました」
- 「開発体制がアジャイル中心で、チーム全体でのプロダクト成長に携われる環境に魅力を感じました」
現在のITスキルと転職先との親和性
- 「これまでReactやTypeScriptを用いたフロントエンド開発に従事しており、貴社の開発スタックと親和性があります」
- 「インフラ面では、AWSを活用したインフラ構築やCI/CDパイプラインの設計・運用も経験しており、スケーラビリティへの対応力を活かせると考えています」
- 「最近ではNext.jsやGraphQLなどのモダン技術も積極的に取り入れており、スピード感あるプロダクト開発にも対応できます」
入社後のIT貢献とエンジニアキャリア像
- 「将来的にはプロダクトマネージャーとして、開発とビジネスの橋渡しができる人材を目指しています」
- 「まずはフルスタックエンジニアとして、フロントエンドからバックエンドまで幅広い領域で貢献していきたいと考えています」
- 「中長期的には、技術リードやテックリードのポジションで、チームの技術方針や育成にも携わっていきたいです」
特にスキルアップ、事業内容への共感、働き方(例:フルリモート、裁量労働制)へのフィット感などを組み合わせると、説得力のある志望動機になります。
エンジニア転職の面接でよく聞かれる3つの質問と回答例
経験者のエンジニア面接では、実務での思考プロセスやトラブル対応能力、設計スキル、コード品質への意識などがチェックされます。代表的な質問と回答のポイントを以下にまとめました。
「これまでで一番大変だったITプロジェクトと、その対応」
技術的な課題だけでなく、チームの調整・納期対応・障害対応なども含めて語れると好印象です。
- 例1:「リリース直前にセキュリティレビューで重大な脆弱性が指摘され、短期間でコード修正・再テスト・ドキュメント修正までを完了させました。チームで緊急のタスク分担を行い、想定より早く安全にリリースできました」
- 例2:「外部APIの仕様変更により、全体の仕様を見直す必要が生じ、フロント・バックエンド両方で設計の再調整を行いました。関係各所と連携し、仕様変更の影響を最小限に抑えながら納期通りにリリースしました」
「エンジニアとして今後習得したいIT技術と理由」
技術名+その学習理由+実務での活用イメージがセットになっていると好印象です。
- 例1:「今後はマイクロサービスアーキテクチャを学び、チームや機能単位でスケーラブルかつ独立性の高いシステムを設計・運用できるようになりたいと考えています」
- 例2:「クリーンアーキテクチャや**DDD(ドメイン駆動設計)**の理解を深め、保守性・拡張性の高い設計をチームに浸透させる役割を担いたいです。業務での設計レビューにも活かしたいと考えています」
「プログラミングにおけるコードレビューで意識していること」
技術的観点だけでなく、「レビューする側・される側の配慮」まで触れると深みが出ます。
- 例1:「将来的な保守やリファクタリングのしやすさを考え、処理の見通しやすさや命名の一貫性を重視しています。コメントも過不足なく書くよう心がけています」
- 例2:「指摘する際の伝え方にも気を配っており、理由や改善案をセットで伝えるようにしています。レビューが単なるチェックではなく、チームの成長につながる時間になるよう意識しています」
企業によってはペアプロ形式の技術課題や、設計のディスカッション面接が行われるケースもあるため、基本的な設計パターンやアーキテクチャの知識も押さえておきましょう。
今回のまとめ
エンジニアとして経験を積んでいるからこそ、技術力の高さだけでなく、業務への貢献度やチームワークの重要性を理解しているかどうかが問われます。転職活動では、そうした「実務経験の深さ」や「キャリアの方向性」を的確に伝えることが、採用のカギとなります。また、年収や働き方、プロジェクト内容に対する希望が具体的になる分、企業とのマッチング精度も大切です。転職エージェントの活用や、スカウト型転職サービスの併用も、効率的な転職活動につながります。キャリアアップ、技術スタックの刷新、働きやすさの追求——あなたの次のステージを実現するために、ぜひ今回紹介した内容を活かしてみてください。
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