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IT業界の採用トレンド
2025.10.08
システムエンジニア採用内定を勝ち取る志望動機の書き方

近年、IT業界ではDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進やクラウド技術の拡大により、システムエンジニアの採用需要が右肩上がりに伸びています。開発・インフラ・クラウドなどあらゆる分野でエンジニア不足が続く一方、未経験からエンジニアを目指す人も増加しており、採用枠をどう勝ち取るかが転職成功のカギとなっています。そんな中で最も差がつくのが、「志望動機」の伝え方です。どんなにスキルを磨いても、「なぜIT業界なのか」「なぜシステムエンジニアなのか」が曖昧だと、採用担当者には響きません。この記事では、未経験・経験者の両方に向けて、システムエンジニア転職における志望動機の作り方を、具体例を交えて解説します。
【目次】
1. 未経験システムエンジニア転職の志望動機は熱意と目的意識を伝える
2. 未経験システムエンジニア転職の志望動機例は経験の棚卸しと理由の一貫性
3. システムエンジニア経験者の志望動機例は実績とキャリアビジョンで説得力を高める
未経験システムエンジニア転職の志望動機は熱意と目的意識を伝える
採用担当者が志望動機を重視する理由は、「応募者の方向性と企業のミッションが一致しているか」を見極めるためです。特にシステムエンジニア職は、入社後に長期的なキャリア形成を前提としているため、単なる転職希望ではなく、“なぜエンジニアとして成長したいのか”という明確な目的意識が問われます。また、未経験者の選考では「技術力」よりも「学習意欲」や「成長のポテンシャル」を重視する企業が増えています。そのため、志望動機で「学びながら成長していきたい姿勢」や「継続的にスキルアップしていく意志」を具体的に示すことが、採用担当者への最大のアピールポイントとなります。
※参考記事:未経験システムエンジニア求人!ポテンシャル採用で転職成功
未経験システムエンジニア転職の志望動機例は経験の棚卸しと理由の一貫性
未経験からシステムエンジニアを目指す場合、最も大切なのは「自分の経験とITを結びつけること」です。「手に職をつけたい」「将来性のある業界に挑戦したい」という理由だけでは弱く、“なぜシステムエンジニアという職種を選んだのか”を明確にする必要があります。たとえば、以下のように構成すると効果的です。
【きっかけ】:前職でシステムを使った業務効率化に関心を持った
【行動】:独学でプログラミング学習を始め、Webアプリを制作した
【将来像】:チームでシステム開発に携わり、より多くの課題を解決したい
このように、「きっかけ → 行動 → 目標」という流れを意識することで、志望動機にストーリー性が生まれ、採用担当者の印象に残りやすくなります。また、資格取得(ITパスポート・基本情報技術者試験など)や学習実績(UdemyやProgateでの学習など)を交えることで、学習意欲を具体的に証明できます。
※参考記事:
システムエンジニア経験者の志望動機例は実績とキャリアビジョンで説得力を高める
経験者の場合は、スキルや実績をもとにどんな環境で自分の強みを発揮できるかを伝えることがポイントです。単にキャリアアップしたいではなく、どんな技術分野で、どんな価値を提供したいかを明確にすることで、採用担当者にこの人なら即戦力として活躍できると感じてもらえます。
- 例文:前職ではJavaを用いたWebアプリケーション開発を担当していました。要件定義から実装・テストまで一貫して関わる中で、ユーザー体験を向上させる設計の重要性を学びました。今後はクラウド環境(AWS)を活用したシステム構築にも挑戦し、よりスケーラブルな開発に携わりたいと考えています。
このように、「これまでの経験+今後の方向性」を一貫して語ることで、キャリアの軸が明確な人材として評価されます。
※参考記事:システムエンジニア(SE)の志望動機の例文や書き方!未経験・経験別に紹介
システムエンジニア採用面接におけるNG例はありがちな転職志望動機とその改善策
志望動機でよくある失敗が、「どの企業にも通用する抽象的な内容」です。
- NG例:IT業界は将来性があり、安定して働けると思ったからです。
このような内容では、採用担当者に「他社でも言える」と思われてしまいます。
改善するには、「具体的なきっかけ」と「今後のビジョン」を盛り込みましょう。
- 改善例:前職で社内システムの改善提案をした際、エンジニアの仕事に興味を持ちました。今後はシステムを通じて業務効率化を実現できるエンジニアとして成長したいです。
※参考記事:志望動機・志望理由のNG例文|業種・職種共通10選|IT職種別7選
今回のまとめ
システムエンジニア転職では、スキルや経験以上に「志望動機の質」が合否を左右します。未経験者は「なぜエンジニアを目指すのか」を行動と結びつけて語り、経験者は「どんな価値を提供できるのか」を実績ベースで示すことが大切です。自分の過去・現在・未来を一貫して語れる志望動機こそが、採用担当者の心に響くストーリーになります。志望動機を単なる“自己紹介”ではなく、“キャリアビジョンの宣言”として磨き上げることで、システムエンジニア転職の成功率は大きく高まるでしょう。